校内研究

1 研究主題

「主体的に学ぶ子供の育成」
~算数科における資質・能力を育成する授業づくりを通して~

2 主題設定の理由
(1)本校の教育目標との関わり・児童の実態から
令和2年度より全面実施される新学習指導要領(平成29年3月告示)では,「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を通して教育活動を展開し,「児童に生きる力を育む」こと,「知識及び技能の習得」と「思考力,判断力,表現力等の育成」と「学びに向かう力,人間性等の涵養」のバランスを重視することの重要性が挙げられ,教育内容の主な改善事項として,「言語能力の確実な育成」「理数教育の充実」「伝統や文化に関する教育の充実」「道徳教育の充実」「体験活動の充実」「外国語活動の充実」などが示されている。
これらをふまえた本校の学校教育目標は,次のとおりである。
「自ら学び,自らを高める,心ゆたかな子」
○よく考え進んで学ぶ子
○相手を思い遣る子
○健康でたくましい子 また,本校児童の実態を考えてみると,平成30年度の児童を対象にした学校評価から,次のようなことがわかる。「わたしは楽しく学校へ通っている」かの問いには,98%の児童が「そう思う」「ほぼそう思う」と回答している。ほとんどの児童が,楽しく学校に登校できていることがわかる。「わたしは,授業中,よく考えたり発言したりしている」かの問いには,84%の児童が「そう思う」「ほぼそう思う」と回答しているのに対して,14%の児童が「あまり思わない」,2%の児童が「全く思わない」と回答している。多くの児童が主体的に学んでいるが,「あまり思わない」「全く思わない」と回答している児童に焦点を当てて,どのような支援や授業改善ができるのかを考えていく必要がある。さらに,「家庭学習をしている」かの問いには,93%の児童が「そう思う」「ほぼそう思う」と回答し,5%の児童は「全く思わない」と回答している。保護者の「そう思う」「ほぼそう思う」の数値は81%であり,家庭学習については,個人差が大きく,家庭での学習習慣の定着に向けて,さらなる取組が必要となる。

(2)昨年度の成果と課題から
平成28年度より3年間,研究主題を「主体的に学ぶ子供の育成~思考力・判断力・表現力を高める授業づくりを通して~」として,研究を行ってきた。
昨年度までの成果としては,授業の中で,3つの場面(問題解決のために,取り出した情報や既習の学習内容などを関係づけて考える場面,その中から適切なものを選択・決定する場面,またその過程や結果について,友達に伝えたり話し合ったりする場面)を教師が意識してつくっていくことで,主体的に学ぶ子供の育成につながった。日々の授業では,これまでの研究の上に,「やまなしスタンダード」や「甲府スタイルの授業(こうふのたから)」の視点を積み重ねて実践することができた。研究授業では,授業における「思考力・判断力・表現力」を高めるための手立てとして,「ペア学習やグループ学習の前に,必ず一人で考える時間を確保する。」「わかりやすい指示をすることで活動の目的を明確にする。」「見やすいノート作りに重点を置く。板書とノートを繋げて,ノートに自分の考えを表現させる。」などの例が出された。授業後の研究会では,小グループに分かれて討議をしたことで,様々な視点から活発に意見が出され,研究が深まった。
本校と南西中学校,国母小学校の三校による夏季学習会では,学力向上について他校の実践を聞き,研究をさらに深めることができた。また中学校の英語の授業を見たことで,小学校の外国語活動の参考になった。
親和的な学級づくりについては,Q-U検査やSSTを,指導に生かすことができた。Q-U検査の結果については,全教職員で共通理解し,児童の指導にあたることができた。
学習習慣・学習規律の定着については,本校独自の「学習のやくそく」を今年度も教職員で見直し,共通理解の上で学習規律を指導をすることができた。「学習のやくそく」は家庭にも配付し, 協力をお願いした。継続的な取組により,学習規律が定着してきている。
家庭学習への取組については,各学年の取組を研究会の中で情報交換することができた。一人一 冊自学ノートを用意させ,カレンダーに学習した日をチェックして振り返ることができるようにしたり,どのような家庭学習があるか具体例を一覧表にして配付・紹介したり,よく取り組めている 児童のノートを掲示して紹介したりしているなどの取組例が出された。低学年からの取組を通して,以前に比べて自主学習への意欲が高まってきている。
学習空間の工夫については,ユニバーサルデザインを意識した空間づくりができた。これまでの本校の研究の成果を生かすことができていた。また,学習コーナーをつくり,思考のヒントとなる掲示をしたことは,効果的だったという意見もあった。
各学級で意識して実践が行われ,主体的な児童の育成につなげることができた。授業の流れ(じっくりタイム・相談タイム・発表タイム)や,ノートの使い方を統一して習慣化したことで,児童 にも定着してきている。
一方で,すべての児童がしっかりと考えをもつことや,考えをより深める授業づくり。授業の中に,思考力・判断力・表現力を組み立てていくことや一授業中の時間配分も課題に挙げられた。さらに家庭学習の習慣づくりには,児童の個人差が大きい部分がまだあるので,今後も継続した取組が必要になってくる。自主学習の必要性を児童に伝えるとともに,家庭への啓発も今後の課題であるという意見が出された。

以上のことから,昨年度の研究主題を継続し,算数科に焦点を当てた授業改善の研究と行うことでその実現を目指していきたいと考えた。

3 研究内容
昨年度までの3年間は,サブテーマを~思考力・判断力・表現力を高める授業づくりを通して~として,研究を進めてきた。平成30年度においては学力状況把握調査の結果からノート指導・板書の工夫の必要性があるという課題が出され,研究を進めた。今年度は,算数科に焦点を当て,求められる資質能力を育成するために,どんな授業構成を組み立てていけば良いのかや,どんな発問をしくむことで児童に主体的な思考を促すことが出来るのかについての研究を行う。
新学習指導要領の求めている子供の姿を今一度確認し,算数科における資質・能力を育成する授業づくりについて学び,授業を模索する中でお互いの授業実践を参観し合い意識を高める。

(1)授業実践
全学級で実践するとし,大きな研究授業は行わず,各部会からの実践発表を行う。
①部会は学年部会とする。(低・中・高)
②ユニバーサルデザイン的な指導をする。
③「やまなしスタンダード」「甲府スタイルの授業」の視点を指導に生かす。

(2)親和的な学級づくり
①Q-U検査…5月中旬と11月中旬実施・分析(1年生の5月は実施しない。)
生徒指導を中心に行っていく。
②SST(ソーシャルスキルトレーニング)
各学級の実態により,必要に応じて行う。適宜研究主任等が提案する。

(3)学習習慣・学習規律の定着
①教師による「学習のやくそく」の見直しと共通理解を図り,足並みをそろえて指導していく。

②「学習のやくそく」の児童および保護者への配付,指導,協力のお願い。
③学年学級の実態に応じた,家庭学習を啓発する指導や取組。

(4)教育課程の検討
夏期研修会の環流報告を踏まえ,来年度大きく変わる教育課程について全体で確認をしていく。

4 研究仮説
ユニバーサルデザインの視点に立って算数科における授業構成や発問を工夫して,資質・能力の育成する授業づくりを行うことで,主体的に学ぶ子供を育成することができる。

5 研究組織

全体研究会

研究推進委員会※※校長・教頭・教務主任・学年推進委員8名
(研究主任・研究副主任 含む)学年部会低学年中学年高学年

〇伊藤  ◎松井
〇浅川
〇髙木   鈴木
〇竹野   河澄
〇丸山英  堀
〇丸山恵    倉本
望月教頭  藤田
保坂   土橋
野中校長  大久保
萩原          饗場

宮田      向井

6 研究経過

1    4月15日(月)研究の概要に関わる検討全体会

2    5月 7日(月)研究テーマ,内容,仮説,組織の決定
全体会
学習会「算数か改定のポイント・深い学び」

講師 山梨県教育委員会 義務教育課

笠井さゆり指導主事

3  6月10日(月)ソーシャルスキルについて
全体会

単元指導案検討・授業の構成・発問の工夫学年部会

4  6月19日(水)学習会

「石田小学校の方向性を明確にして,教全体会職員が同じ方向を向くこと」

講師 忍野村立忍野小学校国内大学留学生

渡邊 信也 先生

夏季休業中学年部会ごと必要に応じ設定

☆  8月20日(月)<五校合同研究会>
全体会(南西中・学力向上について上条中・大国小・国母小との合同研究会)

5  9月4日(水)
教育課程 還流報告全体会

6  10月 9日(水)プログラミング学習会
全体会
各学年部会より

「資質能力を育成する授業づくりの手立て」

7  10月30日(水)全体研究会
全体会
・会話のキャッチボールができない9つの理由

・来年度の教育課程について

授業実践研究会
学年部会・授業検討・情報交換

8 1月22日(水)本年度研究の成果と課題について
全体会
来年度へ向けて学年部会9 2月12日(火)今年度のまとめ
全体会研究紀要について

※研究推進委員会は,全体会に向けて事前に検討が必要な場合に適宜設定する。

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